「宇宙鉄人キョーダイン」読んだら懐かしくなって、本棚から取り出し読み始めた「ゴーゴー悟空」（成井紀郎）。
もう絶対復刻出来ない漫画の１つだと思う。何故ならテレビマガジン連載当時の特撮・アニメのヒーローがてんこ盛りなパロディの塊だから。
絶対著作権に引っ掛かる。
つまり、まだあの頃は寛容な時代だった訳だ。
内容は「西遊記」がベースになっているんだけど、この頃って西遊記ものが多いような気がする。堺正章・夏目雅子のドラマ「西遊記」や、ザ・ドリフターズの人形劇「飛べ！孫悟空」、松本零士原作アニメ「SF西遊記スタージンガー」とか…。何故だろう？
数々の著作物が入り乱れて登場するが改めて見てみると、一番初めに台詞で登場は「ジェッターマルス」、次のコマに現れるのがヒョータンツギと、どちらも手塚治虫御大の作品。無意識なのだろうが、漫画の神様からスタートするとは。
続いて、グレートマジンガー、仮面ライダー１号、超人バロム１、円盤戦争バンキッド、忍者キャプター、新造人間キャシャーン、鉄腕アトム、変身忍者嵐、鋼鉄ジーグ、アクマイザー３…とキリが無い！　実写もアニメも漫画もヒーロー大集合で、悟空と戦い始める。のろし上げるだけでピンクレディーも遠くに見える。作中の番組名が全部判るって、どんだけテレビっ子だったんだ、俺。
今見ると本当に子供向けなギャグ漫画でくすりと笑えるが、当時は腹抱えてたっけ。何より作者自身が楽しんでいるのが伝わって来る。
そしてこの頃、ジャンプで「すすめ!!パイレーツ」を、チャンピオンで「マカロニほうれん荘」を読み始め、パロディー漫画の面白さにハマっていく私がいたのだった（テレビ雑誌から少年雑誌へ移行するお年頃）。

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